防災井戸とは?
災害の発生で水道施設が被災し、生活に必要な水を得られない場合に井戸水を利用することができます。
一般的に浅井戸は5mから8mです。しかし、これでは水量が十分に確保できない場合があります。
自然水位の可能性はありますが、水位の落ち込みがみられた場合、いわゆる井戸枯れという現象となります。また地下の溜まり水(水溜まりのようなもの)の可能性も高く安定した水量を確保できないことが予想されます。
防災井戸は安定的な水量を確保するため、豊富な水量があると想定される、より深い第2帯水層まで掘削を行ないます。
災害時に人が1日に必要な水の量
【阪神・淡路の被災市民の使用平均水量】 ※京都市防災水利構想より引用
飲料系(ℓ/人/日)
生活系(ℓ/人/日)
雑用系(ℓ/人/日)
合 計(ℓ/人/日)
防災井戸で生きるために必要な
生活系・雑用系の水量を確保
災害発生直後から3日間・・・救護物資が届かない
混乱期は自力で生活しなければならない!!
1人1日16ℓの水量確保が必要になる
災害時における防災井戸の有用性
災害時には多くの生活用水が必要です。防災井戸はその特性を活かし、一助となります。
弊社の試験で防災井戸は1分あたり60L吐出(3,600L/h)を3時間継続した結果、水量に変化はなく豊富な生活用水を得ることを実証しました。
手押しポンプは1時間あたり最大で2,640Lのため性能最大値を超える結果となりました。
1時間あたり2Lペットボトルで1,320本分(2,640L)の生活用水を確保
1日で31,680本分(63,360L)の生活用水を確保
トイレで使用した場合15,840回分(1回あたり4L)に相当します。